エコロジカル・シニング
間伐、あるいはシニング(Thinning)とは、空間に余裕を持たせ樹木の生育を促すため、一部の樹木を伐採することを言います。一般に間伐は、木材として利用するにあたって、質の高い木を育てるために行われますが、そのような商業的な目的ではなく、環境維持のために森林の機能改善を目的として行う間伐をエコロジカル・シニングといいます。
間伐のメリット
- 樹木の保護:樹木の密度を適度に保つことは、樹木のダメージや病気のリスクを軽減するために不可欠。
- 遺伝的強化:間伐される木は軟弱な木や病気を持った木が中心であり、そのような形質は遺伝的な要因を持つ場合がある。このような木を取り除くことは、環境を維持するにあたって望ましくない遺伝子を集団から取り除くことにつながる。
- 土壌の改善:間伐により日光の照射量を増加させることは、樹木そのものの生育を促すためでなく、 林床の植物の生育をも促すため、土壌の改善に繋がり、土砂災害防止などの役割も果たす。 など

小規模伐採
大規模な伐採事業だけでなく、小規模な伐採も行っています。
庭木の手入れをしてほしい、枯れた木を伐採してほしい、雨や風などで倒れた木を除去してほしいなど、樹木のことでお困りのことがございましたら、お気軽にご連絡下さい。
薪の販売
森林整備事業において産出された間伐材の中から、品質の良い広葉樹を選りすぐり、薪として販売しています。
製品の詳細についてはい気軽にお問い合わせください。
カーボン・ニュートラルについて
樹木は一生のうちに炭素を体内に取り込み、それが自然に腐食したり伐採されたりして一生を終えると蓄えた炭素を大気中に放出しますが、これらの間伐材を燃料として利用した場合にも、放出される炭素量は変わりません。つまり、化石燃料などとは違い、原理的には炭素の収支は差引ゼロとなります。これを「カーボン・ニュートラル」といいます。
カーボンニュートラルに関する注意点
しかし、薪が再生可能エネルギーだからと言って、燃料のために伐採を進めると、森林が減少し、CO2貯蓄能力の低下や生態系の破壊にもつながってしまいます。したがって、大規模なスケールで薪をグリーンエネルギーとして促進するにあたって、適切な利用が可能な方針を作成するための議論が進められています。
